
SUNSET BAY流:夏のレザーコーデ
夏が近づくこの季節、多くの革ジャン愛好家が直面するのが「革ジャンが着たくても、暑すぎる」という現実だ。
しかし夏だからといって、レザーを諦める必要はない。SUNSET BAYが提案するのは、「レザーベスト」で実現するより洗練された大人のスタイリングである。
サマーレザーの新定番 ーMORAY

まず紹介したいのが、SUNSET BAY夏の風物詩とも言える「MORAY」である。
ヨーロッパの古きミリタリーベストをベースに、SUNSET BAY流にアレンジした逸品。
本来のジャーキンベストはビッグサイズのアウターベストだったが、SUNSET BAYのMORAYは、Tシャツやセーターの上に羽織ることを前提に設計されている。
品のあるデザインと、ワークベストのカジュアルさを兼ね備え、それをナタリーカーフという素材に落とし込み、言葉では表現しきれないエレガントな表情を実現している。
お馴染みのナタリーカーフは、背骨の中央を贅沢に使った一枚革。革愛好家が見れば、その贅沢な使い方に思わず唸ってしまうだろう。
シンプルな外観の中に、ナタリーカーフ特有のトラ目や背骨の跡が刻まれており、革初心者から上級者まで満足できる奥深さを持っている。
もちろんデザインだけではなく、その実用性も魅力なのがSUNSET BAYのプロダクト。
深いガンポケットが2つ設けられており、財布、携帯電話、タバコなどの必需品をすべて収納可能だ。バッグを持たずに軽快に出かけられるので、バイカーにもおすすめの一着である。
ボタンはチェンジボタンを採用。リング付きで取り外し可能なこの仕様は、元々洗濯時の利便性を考慮したものだが、デザインアクセントとしても機能している。ラウンドネックの襟周りと広めのアームホール設計もこだわりのポイントだ。
あらゆるボトムスとの相性を考慮し、そして着心地の良さも追求したMARAY。SUNSET BAY 夏の定番になること間違いなし。
個性が光る異端の名作ー-BUZZARDS VEST-

もうひとつは、復刻版「BUZZARDS VEST」である。
これまでのSUNSET BAYとはひと味違う斬新なデザインに見えるかもしれないが、実は7年前にJourney Katoがデザインしたプロダクトなのだ。
当時はスウェードブラックで製作されたが、今回はナタリーカーフを使用し、この7年で培った技術とセンスで全面的にブラッシュアップして復活させた。
最大の特徴は、フードがしっかり立ち上がるように設計された大きな襟。
顎周りまでしっかりと立ち上がり、フードを被っても目の周りが隠れないようデザインされている。この立体的なフードデザインは、レザーベストとしては極めて珍しく、圧倒的な存在感を醸し出す。
そして身幅とアームホールを当時より広げ、着丈やフード周りも全て再設計することで、現在のファッショントレンドに対応させている。ワイドパンツやドレープのあるパンツが主流となった現在のスタイリングにも、完璧に馴染むシルエットを実現。
ファスナーにはSUNSET BAYオリジナルのハイエンドファスナーを採用し、バックルもオリジナルの輝くバックルを使用。細部に至るまで、妥協のない仕上がりとなっている。
フードを被れば、まるでダークファンタジーの世界から飛び出してきたような、ミステリアスな雰囲気を醸し出す。それでいて実際のコーディネートにはすんなりと馴染むのが、このベストの不思議な魅力だ。
ぜひチャレンジして、コーディネートの幅を広げてみて欲しい一着である。
革ジャンを脱いでも、レザーへの愛は手放さない
Tシャツにハーフパンツなど、ラフになりがちな夏の季節でも、レザーベストを羽織るだけで、エレガントな大人の風格を身に纏うことができる。
ナタリーカーフを使った2つのレザーベスト、ぜひこの夏のコーディネートに取り入れてみて欲しい。
革ジャンを脱いでも、レザーへの愛は手放さない。それがSUNSET BAYが提案する、サマーコーディネートである。
BUZZARDS VEST - NATALIE CALF